ブロックチェーンは、より生産的な社会を実現する
ブロックチェーンは社会のあらゆる仕組みを変える。ビジネスモデルが崩壊する。
ブロックチェーン(以下BC)が最近取り沙汰されているのはとりわけビットコイン界隈だが、BCという仕組みは色んな分野に応用が効く技術だ。
金融、公共インフラ、アート、ジャーナリズムに至るまで、今までのビジネスモデルを崩壊させうる可能性を秘めている。
ブロックチェーンはビジネスをいかに変革しうるか - ZDNet Japan
既存の社会の仕組みでは、政府や企業が仲介者として信頼性を担保している。
現在、多くの企業がサービスとその消費者の間でやり取りされるトランザクションの仲介者となって収益を得ている。
これは、信頼性というものを、企業が担保していることへの対価とも言える。
例えばUberはドライバーと乗客の身元や評判、そして彼らの間の社会的な契約、支払いを管理しているわけだ。
また、流通だったり、広告などの情報だったり、サービスや製品と消費者を繋ぐことによって収益をあげるビジネスが多く存在することは周知の事実だろう。
ただ、そこには例え競争があると言えども、非常に少ないプラットフォームプレーヤーが管理をしているという状況である。
BCが幅広く利用される社会が、行き着く先はどんな世界なのか?
ブロックチェーンの衝撃は、社会の仲介コストをまっさらにしてしまうこと。
企業や政府などの仲介者の管理システムには、多くの人間による作業が必要とされてきた。そこには仕事が発生する。
しかしながら、将来的にこういったことすべては、個人がトランザクションに必要となる適切な情報を共有するだけで、BC(またはBC上で稼働するサービス)によって扱われる可能性がある。そしてトランザクションの効率化によって削減されたコストは、当事者双方に還元できる。
BCがもたらすのは、生産活動に集中して力を注げる社会
これは、経済活動における付加価値の見直しとも言える。仲介をすることによって発生していた付加価値は、個々人に対して還元される。
その結果、人間は、もっと生産的なことだけに時間を使えるようになるだろう。