はまー in Asia

実現したいのは「手ぶらで海外旅行できる」世界

日本に帰ってしばらくやっていた仕事。組織運営に関わり、底にいる人達のモチベーションを上げる、という非常にやりがいのある仕事だったのだけど、未経験者にはとてもむずかしい仕事だった。で、だいたい3ヶ月位経った頃、

社長が、僕を呼び出して

「新しい会社作ってよ」

と言った。理由を聞けば、

「現状の仕事はきっとはまー君じゃなくてもできる。はまー君のやりたいことと、やっていることは乖離しているんじゃないか?と考えた時、そこに箱を用意して新しいことをやってみるのはきっととても良いことだと思う。結果として新しい風を会社にもたらして、従業員のモチベーションも高まるはずだ。」
ということらしい。で、何をやるかを、一ヶ月弱超真剣に考えた。

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やりたいことはたくさんあるけど、その中で注力するものを選び、社会に貢献するビジネスを作る。というのはとても大変な作業で、思考回路をフル回転させながらいろんな人に会って話し、気持ちを固めた。

結果、僕がほんとうにやりたいと思っていることはタイトルの通り。

「手ぶらで海外旅行できる」世界をつくること。
重要な要素は2つでシンプル。
1.パスポートを持たないこと
2.財布を持たないこと(現金、カードの類を持たないこと)

他に旅で必要になるものは、基本的に現地調達できる。そして上記のアイテムは、失くすと非常に面倒だ。この2つを解決できれば、基本的には手ぶらでの海外旅行が実現する。

では1、2を共通で実現するために必要なものは何か。

1.生体認証技術(顔認証、指紋認証、静脈認証、虹彩認証など)
2.1を記録し、管理する仕組み

1については、最近ではApple社のFaceIDやTouchIDや、NECや日立の生体認証技術が使えるだろう。

また、2については、非常にセキュアなシステムが必要だが、今、これがブロックチェーンシステムか、それに続くようなシステムで実現できないかを考えている。

上記のように、ある程度の条件が揃えば、技術的にはもう既に実現していてもおかしくない世界だ。

なんだかやれそう。じゃあ、既に誰かやってないのか?
最近ではLiquidという日本のスタートアップが、同じことを目指している。外国人が日本を訪れた際、手ぶらで決済が可能なように、2020年までにシステムの普及を目指しているそうだ。

他にも認証の技術を持っている企業はたくさんある。でも、その利便性が想像に難くない割には普及が進んでいないと感じている。
ここを、加速させるのが自分の役割でもいいのではないか?と考えている次第だ。まだまだ仕組みが普及していないところがたくさんあるんだから、やる価値はある。

情熱をもってやれそうな仕事はコレだと思った。
海外旅行が好きになったのは、パプアに行ってからで、そのあと更にバックパッカー旅をしてたくさんの貴重な経験を得た。この経験はもっと沢山の人にして欲しいと思っている。

ただ、旅の際に貴重品を気にするストレスは少なからずあった。実際にインド初日に財布を盗まれたときは、かなり困った。結果として、スマホが残っていたおかげで知り合いに連絡し、お金を借りて旅を続けることはできたので、まあリカバリはきくものなのだけど、やっぱり色々と面倒だよね。治安の悪いところほどストレスフルだし。

以上のような経験に基づく問題意識と、先端技術を追っていたいという好奇心を同時に満たせる、情熱を持ってやれる仕事はこれだ。と自分の中で納得がいった。

どこから手を付けるか
今、正直自分には何もない状況だ。自分に技術はないし、技術を研究する原資もない。アイデアと情熱しか無い。だが言い換えれば、アイデアと情熱だけはある。あと期待できるのは、今の会社の支援。

イデアに価値はない。とよく言うけれど、まずここで発信することで人の考え方を変えていきたいと思う。少しでも動く。自分が動ける仕組みをつくる。

まずやることは、小さく始めて続けていくこと。まずは、他の人の技術を担がせてもらって、色んな所に導入することから。今の会社に実験台になってもらう、というのは手始めに考えているところだ。

このStoryは、宣言として(頭の整理も兼ねて)書いた。今日から、新しい日々が始まる。

※生体認証技術を研究している、普及させたい、という方がいらっしゃったら是非お声がけ下さい。全力を持って普及に尽力いたします。

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