はまー in Asia

禍福は糾える縄の如し in India オタク文化は世界を繋ぐ

デリー滞在7日目の昨日は、弟が日本語スピーチコンテストに出るので応援に行った。
…弟が何故インドにいるのか?弟はインド人だからだ。

事の顛末は、初日のバス乗車におけるスリに始まる。
少しでも旅費を節約することと、ローカルバスに乗ってみたかったことがあって、空港からの道すがらバスに乗ったのだ。いま思えばあんな大荷物でそうしたことは狂気の沙汰と言える。しかもかなり都心に近かったため、バスはほぼ満員と、結果は火を見るよりも明らかという状況だった。
さて、スられたことにはすぐ気付いたが、後の祭り。すでにスリは下車していた。一度、「マイウォレット、
ストールン」と叫んだが、バカな日本人旅行者を眺める以外にはインド人もなすすべがなかったようで、反応はなし。
落ち着け。とりあえず素数を数えるんだ。1,2,3,5,7,11...いやいや何取られたか確認しろ。財布に入っていたのは現金とカード2枚。何故分散させていなかったのか。まあ考えても仕方がない。とりあえずケータイはある。空港でアクティベート手続きをしたばかりだ。使えるまでもう少しかかる。とりあえずホテルにたどり着こう。Wi-Fiが使えるのでインドの友達に連絡はできる。相談して考えよう。それにしても、ああ口惜しや口惜しや。もう日本帰らんといかんかなー。。。


などと考えながらホテルに辿り着き、なんとか連絡をすることに成功。その友達はデリーから少し離れたところにいるので、すぐには来られないので、デリー中心部に住む日本人を紹介してくれるとのこと。

夜にもかかわらず、お金を貸すだけのために宿の近くまでご足労いただいた彼女には、感謝しても仕切れない。しかも翌日は彼女の家にお邪魔させていただくことができるという。初対面の人間にそこまでしていいものか?なんかあっても知らんぞ?これが友達の友達パワーか…とりあえず当面の生活費として500ルピーをお借りする。
(日本円にして1000円くらいだが、そこらの屋台なんかであれば50ルピーあれば一食賄えるので、かなり余裕ができた)

と、翌日はその彼女に観光案内をしてもらう。そしてなんだか彼女の知り合いのインド人が泊めてくれるということだ。自分としても、一人暮らしの女性の家に泊まるというのは非常に嬉しいことの反面色々と不安な面もあったため、その方がいいねと返答。そして夕方、ダンキンドーナツにてそのインド人と合流。

「ナイストゥミートュー」
「こんにちは、初めまして。よろしくお願いします。」

お分りいただけただろうか。カタカナを発したのが私であり、流暢な日本語を発したのがイケメンインド人である。
その後アニメや漫画の話ばかりになり、『めだかボックス』の話をしたところで盛り上がりは最高潮に達し、インドに弟が出来たというわけだ。

さて、彼の家にはもう一人、双子の弟がいた。彼はさらに輪をかけたオタクであり、『ソードアートオンライン』の小説の話をしたところで心が通じ合ったことは言うまでもない。ここに2人目の弟が現れたわけだ。

そして、彼らのお母さん、すでに僕の第二の母でもあるわけだが、はあっという間に私のことを息子にしてしまった。ベジタリアンの家庭料理は、毎日腹一杯を通り越して食うくらいうまかった。ダンニャバ、おかーさん。

以上がデリーにおける僕の物語だ。2、3日のつもりが結局初日以外をこの第二の実家で過ごした。観光なんて全然していないのだが、弟たちにくっついて過ごしたデリーは、普通の旅行ではできない体験だっただろう。

本当に得難いものを得た。必ずインドにはまた戻ってくる。今度は南インドを弟たちと旅したいと思う。


最後に、スリのおっちゃんだかにーちゃんだかわからんけど、俺の財布を盗ってくれてありがとう。

ネパールは大国に挟まれる日本と似たような位置付けの国

ネパールには2週間くらい滞在。もうすでにインドに来ているが、遅ればせながら感想をまとめる。油断すると全然更新しなくなるなー。反省。

そもそも今回は結構不味いタイミングでのネパール訪問であった。というのも、憲法制定が先日あったネパールでは、南部で不平からのストがあり、プラスインド政府のなんだかよくわからない(多分理由があるんだと思うが少なくとも俺には理解できなかった。)国境封鎖があり、ガソリンがかなり手に入りにくいという危機的な状況だったから。

貴重な燃料を外国人である自分が観光に消費してしまうというのに若干引け目を感じつつ、観光産業に貢献するという建前でカトマンズ、シンズリ、ポカラという場所を訪れた。

感想としては、とりあえずやっぱりいい国だなという印象。人は親切だった。そしてポカラの景色のいいこと!ヒマラヤがほぼ全日見えたのはとても幸せなことでした。いい天気でラッキーだった。


そして問題だなーと感じたのは産業が観光に頼りっきりというところ。しかも中国とインドという大国にはさまれているので、逃げ場がない。

今回逆に良かったと思うのは、大国に従わざるを得ないという立場の低さが露呈していたのを目の当たりにできたこと。

日本もアメリカと中国という大国にはさまれているので(まあ海があるので国境封鎖には陥らないかと思うが)立場的には似たようなところがあるが、先人の努力の甲斐あって日本はプレゼンスを確立できているので、かなり違った状況である。
まあ実際に日本が色々と弱い立場にあるというのが否定できないという側面もあるようだけど、そこについては色々と難しいのでまた別の機会に。

ネパールの人々は農耕民族だし、真面目な印象も受けたので、これから是非経済発展をしていって欲しいなと思った次第。IT産業とかいけるかなあ。また何か理由をつくって訪れたいとおもう。なんにせよサガルマータ(エベレスト)は見に行くけど。

感想コルバニイードinバングラデシュ

既にネパールに来ているわけなんですが、バングラデシュのあるお祭りの感想を。

イスラム犠牲祭、見てきました。衝撃的!ってほどでもなかったんだよなー正直なところ。

牛の惨殺といっても、頸動脈切断して血を抜いてたのでそんなに苦しくないかななんて思ったり。気管もいっしょに切ってるとこもあるから結構苦しいでしょって意見もあるけど。
まあ、そこは技術的な問題で、そもそも牛が痛がるかどうかって牛を単なる食糧として見てたら気にしなくていいところだよね。俺は割とそんな感じで見ていた。ああ、これから肉になるんだなあ。と。

※血がスプリンクラーのように首から噴き出してる動画はアップロードしてあとでリンクを貼ろうと思ってる。youtu.be
※Sep29追記

こんな動画とか残酷!っていう人がよくいるけど、何が残酷かってこういう風に屠殺されてる現場を見もしないで焼肉うめーって言ってる人達の方がよっぽど残酷というか、命に対して敬意を払ってないよなと思う。

月並みな意見だけど、やっぱり体験に勝るものはないわけで、屠殺したあと捌くときに脚を持たしてもらって、ああ、すげー重いなーと実感して、ちょっと牛肉に対しての考え方が変わった気がする。
俺は正直牛肉があんまり好きじゃなくて、焼肉なんかでも豚ばっかり食べて、牛はたまに残したりしてたんだけど、これから先は多分出てきた牛なるべく食べるようにすると思う。

まあそんなで調子に乗って晩にビーフカレーを食い過ぎたために翌日史上最大の腹痛に襲われたんですが、、、、。旅初めて3週間目にして初めて腹壊しました。まあコルバニイードも含め思い出深い体験になりました。

ミャンマー雑感と外人現地人格差

現在ダッカ
ミャンマーで感じたことをまとめてみようと思う。

総括としては、とてもよい国でした。なんといっても、クレカをなくしたのにちゃんと帰ってきたこと。かなりデカかった。今後も旅を続けられそうです。
ヤンゴンは、路上がお店にあふれていた。みんながいたるところで商売している。
商売熱心だよねと呟いたら、そこにいた日本人に、彼らは暇でやることないからやってるだけなんじゃない?と言われた。確かに、商売はものすごく下手だと感じる。あんまり考えてやってないように。でも、パプアの首都でここまでの商店はあんまり見なかったのでみんなが表で働いてるのがちょっと新鮮というか。
パプアでもあったんだろうけど、首都は基本クルマ移動だったので、あんまり都市部の暮らしって観察できてなかったんだなと思う。(地方は人が少ないので必然的にマーケットくらいしか商売するとこがない。)
お坊さんへのお布施はよくあるけど、物乞いの数は少なかったかな。

*現地人と外人の格差
外人とミャンマー人の稼ぎが全然違うということから生じる色んな歪みが見えた。
カフェでカプチーノ飲むのに、現地人の平均日給の半分くらいを外人は平気で払う。これを現地人はどんな気持ちで見るんだろうか。
まず世の中には富の偏在があるということを実感するだろう。こんな状況なら僻むのも仕方ないし、ボッタくってやろうと考えると思う。
そもそも日本みたいに、みんな平等ですよと洗脳されているような国が異常なんだろう。でも結構な数の人がある程度は機会が平等だと思えている日本って本当にすごい国だと思う。

国家間、国内での格差の歪みがなくなる日は来るんだろうか?長くなりそうなので、未来への展望はまたの機会に。

途上国で検索が使われないという現実は格差拡大につながるんじゃないのか?

ヤンゴンで会った日本人と話してて気づいたことをまとめてみる。

途上国の人は検索を使わずSNSばかり利用する。

検索ってなに?という状況

パプアでもそうだったのだが、ミャンマーで働くIT関係の人に聞いても、やっぱり検索ってあんまり使われてないらしい。フィリピンでもそうだという。
ヤフー・フィリピン閉鎖 検索しない国民性が原因とも - マニラ経済新聞
ネットを使う≒Facebookが最初に立ち上がって、そのタイムラインのリンクをたどる
ってのが一般的らしい。Facebookは結構途上国で無料プランとかを提供して囲い込みに来てるし。
一方でGoogleとかは検索を使わせようとしてもいるんだが。

現実はFacebookの勝ちに振れているみたい。

ドウシテコウナッタ

前述のように、途上国の人々はネットっていうものの入り口がFacebookや会話アプリなんかのSNSになっているので、インターネット黎明期からYahooとかGoogle検索が出てきた感動を知らない。なので検索するという行為自体が発想にない人が生まれることになる。
日本とかの先進国だと、基本大人が検索使ってるし、ネットでもggrksとか言われるから、子供も検索文化を知ることができるというところが違う。

で、検索が使われないと問題なの?

ネットの価値に気づいていない人が多すぎるって言うこと。

僕の感じたところでは、インターネット上の資産、即ち情報ってものを、途上国の人々は有効利用できていない。ネットを、電話やSMSの延長で使っている人が多いと思う。
何かわからないことが会った時にggるって人が少なすぎる。役に立つ情報がネットにたくさん転がってるのに、どうでもいいこと(Facebook上で流れてくるのは日常のささいなこととか、おもしろい動画とか、基本的にエンターテイメント寄りの情報ばかり。)にしかネットを使えていない。

将来につながらない。

例えば日常の困ったことを解決する方法を探せば、だいたい答えがあるのがネットのすごいところ。いつまでも思い悩む必用はなくて、割とすぐに簡単に解決できちゃう。そうなれば生活がすこしずつ良くなる。
更に、インターネット上に便利な情報があるっていうことを認識すれば、もっとたくさんの情報を探せるようになるし、そこで将来につながるようなコンテンツに出会えるかもしれない。無料で学習に役立つサイトなんて山ほどある。ここで勉強すればキャリアアップとかにつながるはず。
なのに、ネットの価値を知らないがために無為に時間を過ごすことになる。

検索できる人とそうでない人の格差が拡大する。

自己の向上のためにネットを使うような人は、ネットで儲ける方法とか、人が知らない情報を得てお金を稼ぐことが可能になる。
情報=パワー
であるということは自明。
一方でネットで時間を無駄に使ってる人々(先進国の大半も同じかもしれないけど。)は、搾取される側に立たされる。
格差は広がるばかりである。

ネットの価値をみんなに報せるにはどうしたらいい?

ネットというものがいかにすごいかを伝えたい。

***あそこにはたくさん金が埋まってるんだぜ!しかもいくらとってもなくならないんだぜ!

というのがネットの情報の価値に対する表現として適切なんじゃないかと思う。シェアすることによってみんながHAPPYになれるのがネットのいいところ。
でも、自分の知ってる金鉱を人に教えるのは人間の欲からしてみればおかしなことである。普通は独占してメリット得たいはず。

自分の知ってる良質な情報を伝える事によってメリットを得られるような仕組みがあればいい。

そんなのはいっぱいあるんだけども。例えばFacebookだと、いいね!がつくのを期待して自分の持っている情報を拡散するというインセンティブがあるので、良い情報が結構拡散される。良質な情報を発信する人(キュレーター的な存在)はその情報拡散で自分の価値が高まっていくことになるというメリットがある。

いったんの結論

現状Facebookの浸透具合はものすごいので、それならばFacebookなんかで、Google検索を使うと超便利なんだぜ!みたいなことを拡散すればいいのかもしれない。
先進国の人間からすれば常識だけど、途上国では気づいてない人がたくさんいるはずなので、途上国に知り合いがいたら検索の価値を伝えてみてはどうでしょう?

ミャンマーに住めるかなと考えてみた

引き続きヤンゴン滞在中。

まず、人がいい。なんか全然危険な感じがしない。みんな体格的に小さいってのもあるかもしれないけど。
物価は低い。道端の屋台とかで夕飯食うと500Kyat(50円くらい)で済む。衛生面とかは目をつぶる!あと脂っぽいけどまあ仕方ない!
ネットも意外と繋がる。ホテルであればWiFiがだいたいあるし、カフェとかでもちょっと高めのところは着いてたりする。

すなわち、結構快適。住めるなあと思った。
まあ、暑いけど。日向とか昼間は35度くらいあるかな。ただいま9月はレイニーシーズンらしく、結構雨がガッツリ降る時がある。そうすると結構涼しくもなる。25度くらいにはなるかと。

本気でここで働こうと思ったら、生活費がどんくらい必用かちょっと考えてみた。

■住居費
30000円(もっと安いとこでもいいか、、、?)
■光熱費
3000円
■インターネット代
3000円(ホテルとかのWiFiとか使えば節約できる、、、?コーヒー代も結構高く付くからなあ)
■携帯電話代(通話料)
2000円
■食費
10000円(50円×3食×30日=4500円だけど、まあその他お酒とか諸々も含め)
■交際費
10000円
■その他雑費
5000円

■合計
63000円くらい

つまり日本と比べたら基本の生活費が1/4くらいにはなるといえよう。自炊とかすればもっといけるか。
ということは、めっちゃアフェリエイトとか頑張って50,000円くらい稼げれば割と暮らせるかもしれないということだ。
アフェリのやりかたとか知らんけど。ネット常時接続とかしとかなくてもできるかな。

ネットを使ってドルベース、円ベースで稼ぐことができれば、物価の安い国で生活することは良い選択なんだな。なんて日本人が考えてるんだけども、ネットインフラさえ整えば、途上国からそんなことに気づいた若者がちょっと多めのお金を稼げるようになるんじゃないか。てかもうそういう人多分いるよね。
でもまあ、結局コンピュータとかネットに詳しくならないとそんなこともできないので、比較的富裕層のIT教育を受けられた子供が最初にそんなふうにお金を稼ぐんだろうなと思う。プチIT長者というか。
そしてローカルのマーケットなんかで働いてる人たちはネットなんか使わないので格差は広がるばかり、、、、、

ホント、情報ってパワーなんだなと思う今日このごろ。

タイ雑感

ヤンゴンからお送りします。
バンコクは東京でした。山の手走ってました。いたるところでWiFi飛びまくってるし、結構速い。下手すると東京より快適なんじゃないか?
まあ、裏通りに一歩入るとそこには途上国の姿が!ってとこは昔に行った上海と一緒なんどけども。格差はこの後も開く一方になりそうだなーと思った。
で、ちょいちょい地方に行ってきたんだけども、まず深夜バスが結構快適。地方でもどこでも飯がうまい。地方都市あたりだとお店でフリーWiFi使える。こらタイ旅行は流行るわ。標識とか英語がめっちゃ少ないにも関わらず。
もっと山間部とかにいけば通信事情とかは違うんだろうけど、まあそれは日本も一緒だしね。とにかくイメージの中のタイとは全然違った!やっぱ行ってみないとわからないね!
またぜひ遊びに行きたいなーと思える国でした⊂*1

*1:・x・

.hatena-module-related-entries { display: none; }